レアルがモラタの買い取りオプションを行使 ユーベから36億円で獲得し、72億円で転売へ
ウルトラCを成功させる敏腕会長
史上最多11度目のUEFAチャンピオンズリーグ制覇を果たしたレアル・マドリードは、オプションを行使してユベントスからスペイン代表FWアルバロ・モラタを買い戻すこととなった。イタリア衛星放送「スカイ・イタリア」が報じている。
ユベントスは、ダニエウ・アウベス、ハビエル・マスチェラーノといったバルセロナの百戦錬磨のベテランに加え、バレンシアの有望株、ポルトガル代表MFアンドレ・ゴメス獲得に乗り出すなど、精力的な動きを見せている。だが、その一方で、移籍市場で争奪戦の的となっているモラタはチームを去ることになった。
「レアル・マドリードは、彼と再契約オプションを行使することになる。彼はそこに戻る。この件については他にやりようがない」
ユベントスのジュゼッペ・マロッタGMはそう語った。23歳のモラタは今季7得点7アシストながら、イタリア杯決勝のACミラン戦で途中出場し、延長戦で決勝点を決めるなど大舞台で無類の強さを見せてきた。レアルは2014年にユベントスへと売却した際、3000万ユーロ(約36億円)でモラタを買い戻せるオプションを付けていた。アーセナル、パリ・サンジェルマンから6000万ユーロ(約72億円)のオファーがレアルには届いていると報じられており、レアルは下部組織出身のモラタを転売することで、36億円の利益を上げることができるという。
欧州選手権に臨むスペイン代表のエース候補と期待されるモラタは、ギャレス・ベイル、カリム・ベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウドの3トップ「BBC」と定位置争いをするより、他クラブで出場機会を手にすることを選択するとリポートされている。
敏腕で鳴らすレアルのフロレンティーノ・ペレス会長は欧州王者のチーム力を損なうことなく、36億円をゲットするウルトラCに成功しそうだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images