東京五輪で圧巻の3試合連続ゴール、来季去就への注目度が高まる

　東京五輪サッカー男子のグループリーグで3試合連続ゴールを決め、日本の決勝トーナメント進出に大きく貢献したMF久保建英（レアル・マドリード）の去就が注目を集めている。退団の噂もあるなかで、スペイン紙「マルカ」では「彼を現金化すべきか、それとも残すべきか？」と議論になっており、「レアル・マドリードでチャンスを得るに値する」と評価する声が挙がっている。

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　久保は日本の背番号「7」を背負い、母国開催の五輪で躍動している。初戦の南アフリカ戦（1-0）ではカットインから左足の強烈なミドルシュートで決勝点をマーク。第2戦のメキシコ戦（2-1）は右からのクロスに飛び込む形で先制ゴールを決めた。決勝トーナメント進出が懸かった28日のフランス戦（4-0）でも、ゴールラッシュの口火を切る先制点をゲット。3連勝で8強進出に大きく貢献した。五輪のグループリーグ全試合でゴールを決めたのは、日本代表史上初めての快挙だ。

　U-24日本代表では不動の地位を築いている久保だが、所属クラブでの立場は決して安泰とは言えない。2019年に加入したレアルでは2シーズン連続で期限付き移籍しており、まだトップチームでの公式戦出場は叶っていない。新たに始まる2021-22シーズンも再びレンタルに出されるとの見方が強く、レアル・ソシエダからの関心が伝えられている。また、オファー次第で完全移籍もあり得るのではと報じられていた。

　そうしたなかでスペイン紙「マルカ」は、「久保がオリンピックで輝く。レアル・マドリードは彼を現金化すべきか、それとも残すべきか？」と久保を特集。現地でも久保の去就に関して議論になっている。

　記事では、レアルは財政難の影響からすでにスペイン代表DFセルヒオ・ラモス（→パリ・サンジェルマン）やフランス代表DFラファエル・ヴァラン（→マンチェスター・ユナイテッド）の放出を決めた流れもあり、久保も高い移籍金を見込めるうちに売却を検討せざるをえないと指摘。五輪での活躍を受けて「この夏、（久保の放出か残留かという）厳しい決断を迫られることになるかもしれない」とした。