レアル就任半年で名将の仲間入り! 史上7人目の偉業を達成したジダンが放つ”勝者の美学”

選手、監督として手にした7人目のCL王者の称号 フランス人指揮官では初の栄冠

 レアル・マドリードを率いるジネディーヌ・ジダン監督は、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝戦アトレチコ・マドリード戦で、PK戦にまでもつれ込んだ死闘を制し、史上7人目となる選手、監督として欧州制覇を果たした偉人の仲間入りを果たした。

 2年前の決勝と同カードになったアトレチコ戦、レアルは前半15分に主将のDFセルヒオ・ラモスの一撃で先制点を奪った。しかしコンディション調整不足からか、後半以降にFWクリスティアーノ・ロナウドやMFギャレス・ベイル、DFマルセロ、MFルーカス・モドリッチらが次々と足をつり、後半34分には執念を見せたアトレチコに1-1と同点に追いつかれた。ジダン監督は早めの交代策で3人の枠を使い果たしてしまったため、足を引きずる選手たちをテクニカルエリアから見守るしかなかった。

 それでもピッチの選手たちが踏ん張り切ってPK戦を5-3で制し、チームはウンデシマ(11度目の欧州王座)を獲得。選手、指揮官の両方でCL制覇を成し遂げたジダン監督は、自身がアシスタントコーチを務めた頃の恩師カルロ・アンチェロッティ氏、来季マンチェスター・シティの指揮官に就任するジョゼップ・グアルディオラ氏らに次いで7人目の快挙を達成した。レアルではミゲル・ムニョス氏に続く、2人目の偉業となっている。

 また、フランス人監督のCL制覇は史上初。今年1月にラファエル・ベニテス前監督がロッカールーム内の不和と成績不振で解任され、空中分解寸前のレアルで下部組織の監督からいきなり抜擢されたジダン監督は、リーガでは12連勝でフィニッシュし、優勝したバルセロナに勝ち点1差まで猛追した。そして、就任半年で欧州制覇という偉業を達成した。

「通常の状態のはずだった我々のフィジカルコンディションでも、本当にタフなファイナルでした。試合は長いものになったし、選手全員が非常に重圧を受けていたのが理由でした」

 

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