“126億円の男”ベイルの意地 先制アシストにPK成功、レアル加入3年で2度目の欧州制覇

2年前のCL決勝と同様、アトレチコの脅威となったスピードスター

 史上最多11度目の欧州制覇を成し遂げたレアル・マドリードのウェールズ代表FWギャレス・ベイルが、レアル在籍3シーズンで2度目のビッグイヤー獲得に歓喜した。6月に開幕する欧州選手権(EURO)でも、クラブと代表での二冠達成に強い意気込みを見せている。

 2015-16シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝のレアル対アトレチコ・マドリードの宿敵同士による”ダービー”は、まさに死闘と呼ぶに相応しい一戦だった。1-1のまま延長戦に突入し、120分間を戦っても決着は尽かず。勝負はPK戦に委ねられ、最後はベイルを含む5人全員がシュートを成功させたレアルが5-3で制して、2シーズンぶり11度目の欧州制覇を果たした。

 ファイナルの舞台でも強烈なFKやドリブル突破で存在感を示したスピードスターは、前半15分にはMFクロースのFKをヘディングで軌道を変え、DFセルヒオ・ラモスの先制弾を見事にアシスト。試合終盤には足を痙攣させ、何度もピッチに倒れ込み、PK戦では足を引きずりながらも冷静にゴール。成功後もまた足を痙攣させるなど、満身創痍で戦い抜いたベイルは試合後、英衛星放送局「BTスポーツ」のインタビューに応じて喜びを爆発させた。

「なんて素晴らしい気分だろう。延長戦、僕らは粘りを見せた。そして11度目の優勝を成し遂げた。選手たちは全てを尽くした。クラブ、ファンは素晴らしい旅をしている。優勝にふさわしい」

 そしてベイルは、対戦相手のアトレチコに対して賛辞を忘れなかった。

 

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