なでしこジャパン、五輪前最終戦は1-0で豪州撃破 岩渕真奈がPKで「10番」初ゴール
FIFAランク9位のオーストラリア相手に、岩渕のPKで挙げた1点を守り切る
なでしこジャパン(日本女子代表)は14日、東京五輪前では最後の実戦機会となる国際親善試合オーストラリア戦に臨み、FW岩渕真奈の決めたPKで1-0の勝利を収めた。
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4月、6月と力の差がある相手に大勝する試合が続いたが、FIFA(国際サッカー連盟)ランキングで10位の日本は、同9位で五輪にも出場するオーストラリアという同格の相手との対戦になった。ほぼベストメンバーと見られるスタメンのなか、右サイドハーフには6月の代表デビューから4試合目となるMF塩越柚歩が入った。
前半は互いにボールを後ろからつなごうとするなかで試合が拮抗。日本は前半29分、左サイドからのボールに合わせた塩越のシュート、FW菅澤優衣香のループシュートがGKに弾かれたところに詰めた岩渕と立て続けにチャンスを迎えたが、そこでゴールは奪えなかった。
一方のオーストラリアはエースで主将のFWサマンサ・カーを軸に攻撃を仕掛けようとしたが、日本は中盤までの守備で攻撃をカットする場面を多く作り、ゴール前の場面は多く作らせずに試合を運んだ。両者とも先制点は奪えず、0-0のままハーフタイムを迎えた。
日本は選手交代なく後半に入ると、左サイドからMF長谷川唯がクロスを蹴り込んだところで目の前の相手選手がハンドの反則。これで得たPKを、この試合から本大会に向け「10番」をつけた岩渕がゴール左に蹴り込み、同9分に1-0の先制に成功した。
日本の高倉麻子監督は、後半17分に4人の同時交代を実施。そのタイミングでFWに入った遠藤純は、投入直後に得意の左足で強烈ミドルを放ち会場を沸かせた。その後、気温も湿度も高い環境で両者ともやや間延びした感もあり、オープンなゴール前の場面が増え始めた。しかし、決定的な突破に成功する場面はなかなか生まれなかった。
日本はこのまま1-0での逃げ切りに成功し、五輪前のラストマッチを勝利で飾った。21日に初戦のカナダ戦を迎える日本は、その後は英国、チリと対戦する。一方のオーストラリアは、アメリカ、スウェーデン、ニュージーランドと同組で戦う。
(FOOTBALL ZONE編集部)