ミランのベルルスコーニ会長がテベスのゴールに激怒 試合終了を待たずに帰宅

 

ミランに加入していた可能性もあるテベスにまたしてもゴールを奪われる

 

 ACミラン会長でイタリア元首相のシルビオ・ベルルスコーニ氏が20日のホーム、ユベントス戦で後半26分に相手FWカルロス・テベスのゴールが決まった瞬間、激怒のあまり帰宅したことが分かった。イタリア地元紙ガゼッタ・デロ・スポルトが「ベルルスコーニの悪夢」との見出しで報じている。

 試合前日に練習場ミラネッロにヘリコプターで乗り付けた会長は選手、監督らにゲキを飛ばした。「君たちはミランとイタリアの未来」と称えたが、いざ迎えた本番で先制点を決められる展開となり、試合の結末を見ようとしなかった。アドリアーノ・ガリアーニ強化責任者、娘のバルバラ社長、負傷のGKディエゴ・ロペスと満員のスタジアムのVIP席で観戦していたが、テベスの一撃は我慢ならなかったようだ。

 地元メディアは、テベスは本来、赤と黒のユニフォームを着てホームの声援を背に戦っているべき選手だったと見ている。

 2012年マンチェスター・シティ時代に当時のロベルト・マンチーニ監督と衝突を繰り返していたテベスはミランと移籍交渉を続け、契約寸前だった。だが、交渉は土壇場で破断。ガゼッタ紙は当時について、「ガリアーニは手ぶらで帰ってきた」と厳しく指摘している。そのテベスは2013年シーズンにユベントスに移籍。チームの連覇に貢献した。

 ユベントスの「背番号10」を背負う男はサンシーロのミラン戦では2試合連続得点。ゴール後はユニフォームの中からおしゃぶりを取り出すパフォーマンスまで繰り出した。

「息子にゴールを捧げたかった」

 ミランに入団していた可能性もあるアルゼンチンFW。そのエースにまたしてもゴールを決められた悪夢から、ベルルスコーニ会長は一刻も早く逃れたかったのかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング