残された欧州への2つの道

　日本代表FW本田圭佑が所属するACミランは、来季のUEFAヨーロッパリーグ（EL）出場権を得るためにイタリア杯の優勝、もしくはリーグ6位以内を目指している。だが、サポーターの90％近くがその目標達成を信じていないというアンケート結果が出ている。ミラン専門のニュースサイト「milannews.it」が伝えている。

　正規ルートとでもいうべきヨーロッパへの道は、21日のイタリア杯決勝でリーグ5連覇中の絶対王者ユベントスに勝利して優勝することだ。今季リーグ戦での対戦成績は2戦2敗と分が悪く、イタリアで唯一ヨーロッパでの競争力を持つチームとい われる王者との戦いは苦戦が予想される。

　しかし、ユベントスはUEFAチャンピオンズリーグ（CL）への出場権をすでに確保しているため、ミランが仮にこの決勝で敗れてもヨーロッパへの裏口とでもいうべきルートが発生する。

　それが、リーグ戦の6位を確保することだ。最終節を残すのみになったが、現在ミランの順位は7位。勝ち点1差の6位サッスオーロを逆転するためには、ミランが最終節のローマ戦に勝利した上で、サッスオーロがインテルを相手に引き分け以下の結果になることが求められる。ミランが引き分けてサッスオーロが敗れた場合、勝ち点で並ぶが、直接対決の結果で劣るミランは7位になってしまう。