歴史的圧勝で「最も驚かされた選手」は? 日本代表「モンゴル戦出場16人」を金田喜稔が採点

MF鎌田大地(フランクフルト)【写真:高橋 学】
MF鎌田大地(フランクフルト)【写真:高橋 学】

鎌田のセンスは「日本人選手の中で抜けてきている」

■鎌田大地(フランクフルト/→後半18分OUT)=★★★★

 韓国戦よりも少し長くプレーしたなかで、改めて代えがきかない選手になったことを証明した。トップ下でもサイドに流れても、自らの技術や視野の広さ、アイデアでゲームを変えられる。まだ成長過程にあるものの、そのセンスは日本人選手の中で抜けてきている印象で、「次に何をやってくれるんだろう?」とワクワクさせてくれる。前半26分にワンタッチで決めたシュートもしっかりと浮かないように被せて打ち、後半10分にエリア内での巧みな反転から大迫のゴールをアシストしたシーンも素晴らしかった。

■伊東純也(ヘンク)=★★★★

 90分間を全力で戦い続け、持ち前のスピードで右サイドを支配。右サイドバックを務めた松原とのコンビネーションもスムーズで、前半から幾度となくチャンスを創出した。得点への執着心も見せて、結果的に2得点3アシスト。相手が実力的に劣るモンゴルだったとはいえ、日本代表の右サイドアタッカーの一番手として貫禄を示した。

■遠藤 航(シュツットガルト)=★★★★

 日本が終始圧倒した試合展開の中で、球際での守備が求められるようなシーンは限られていた。敵陣に押し込むなかで相手の縦パスを遮断し、攻守のバランスを取りながらビルドアップに関与。後半には中盤の底を1人で務める時間帯もあり、アンカー役もそつなくこなした。

■守田英正(サンタ・クララ/→ハーフタイムOUT)=★★★★

 前半のみのプレーとなったが、韓国戦でのパフォーマンスに続き好印象を残すプレーだった。積極的に高い位置を取り、前方へとパスを供給。攻撃的な姿勢を示すなかで、前半33分には右サイドからの伊東のマイナスの折り返しを走り込んだ守田が冷静に右足で決めた。今回未招集の柴崎岳(レガネス)など実力者の多いボランチだが、今回の2連戦で着実に評価を高めたはずだ。

金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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