「滑稽に見えたのだろう」 モウリーニョ監督、第4審判“失笑”のベイルとの会話を告白
交代までの時間を確認した時の会話を聞かれ、アンドレ・マリナー氏に笑われたと明かす
トッテナムのウェールズ代表FWギャレス・ベイルは、直近のリーグ戦4試合で4得点2アシストとようやく本来のパフォーマンスを示し始めた。だが、ジョゼ・モウリーニョ監督は、負傷が続いていたアタッカーの扱いには細心の注意が必要であることを強調。試合中にベイルとのやり取りを聞いた第4審判に笑われるほど慎重だったという。英メディア「フットボール・ロンドン」が報じている。
ベイルは今季、スペインの強豪レアル・マドリードから期限付き移籍で古巣トッテナムへ復帰。2021年に入ってもコンディション不良でピッチに立てない時期が続いたが、ここに来てようやく持ち前の高い能力を示し始めた。
プレミアリーグ第25節ウェストハム戦(1-2)で1アシストを記録したベイルは、続く第26節バーンリー戦(4-0)で2得点1アシストをマークして復調をアピール。第28節クリスタル・パレス戦(4-1)でも、再び2ゴールを挙げる活躍を見せた。また、UEFAヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦のヴォルフスベルガー戦でもホーム&アウェーの2試合で2得点1アシストと、パフォーマンスが錆びついていないことを証明している。
後半25分にベンチに下がったクリスタル・パレス戦を含め、結果を残している試合でもベイルはフル出場をしていない。モウリーニョ監督は、怪我を再発させないように注意を払い続けているという。
「この勢いが続いてほしいと思っているが、私たちは彼を管理する必要がある。コミュニケーションはうまくいっている。私を信頼してくれていると信じているよ。私も彼の経験、判断、彼自身の体に対する知識を信じており、どうするべきかを相談しながら決めている」
モウリーニョ監督は、たとえ試合中であってもベイルと状態の確認を続けており、それを聞いた第4審判に笑われたエピソードも披露した。
「以前の試合で第4審判を務めていたアンドレ・マリナー氏は、私とギャレスのやり取りを聞いて笑っていたよ。私たちは互いの顔を見ながら『あと何分行ける? あと5分か? それとも10分か?』と確認して、一緒に判断をしていたんだ。マリナー氏はその姿が滑稽に見えたのだろう。ギャレスとの関係は良いものであり、彼は良いプレーをしている。もちろん、彼にすべての試合で90分、プレーしてほしい。でも、それは不可能なんだ」
ベイルの活躍もあり、直近の3リーグ戦で3連勝と一時の不調から脱した感のあるトッテナム。果たしてベイルは、この活躍を続けてクラブをさらに上位へ導けるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)