アッレグリ監督解任危機の序盤を見事乗り越える

　第10節でサッスオーロに0-1で敗れた時点で3勝3分4敗と黒星が先行している状態だったが、ここからイタリアの絶対王者は連勝街道を驀進していく。第11節の“トリノダービー”であるトリノ戦を2-1で勝利したところから、第26節のボローニャ戦を0-0で引き分けるまで15連勝。また、第27節のインテル戦を2-0で勝利したところから前節（第35節）のフィオレンティーナ戦まで、再び9連勝。一気に首位を逆転するどころか、2位のナポリに勝ち点でも大差をつけ、若手のディバラが台頭し、世代交代にも成功した。

　イタリア国内では黄金時代を築き上げているユベントスは来季に向けて“1億ユーロの男”であるMFポール・ポグバの去就問題なども再燃しているが、チーム全体の完成度と成熟度の高さは他に類を見ない。最終ラインには鉄壁守護神ジャンルイジ・ブッフォンをはじめとしたイタリア代表メンバーがズラリと名を連ねる。まさに、死角のない“貴婦人”が、圧倒的な強さでイタリアの頂点に再び立った。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images