国王杯4回戦ラージョ戦、後半アディショナルタイムに右足シュートを放つもポスト直撃

　バルセロナは現地時間27日、スペイン国王杯（コパ・デル・レイ）4回戦で2部ラージョ・バジェカーノを2-1で下し、ベスト8に駒を進めた。エースのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは反撃の口火を切る同点ゴールを決めたなか、試合終了間際の“逆足シュート”のミスに海外メディアが注目している。

　メッシ、フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン、スペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツ、オランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングら主力をスタメン起用したバルセロナだったが、2部ラージョ・バジェカーノ相手に苦戦。後半18分に先制を許してしまう。

　そのなかで後半24分、スルーパスに抜け出したグリーズマンの折り返しをフリーのメッシが流し込んで同点。後半35分には、相手の背後を突いたスペイン代表DFジョルディ・アルバのクロスをデ・ヨングが冷静に決め、バルセロナが逆転勝利を飾った。

　しかし、バルセロナには後半アディショナルタイムにも絶好の得点チャンスがあった。左サイドでボールを受けたメッシは、ドリブルからMFペドリとのパス交換からペナルティーエリア内中央で相手GKと1対1になる。シュートフェイントでGKストール・ディミトゥリエフスキを置き去りにし、さらにカバーに来たマーカーのタックルもかわして右45度付近でシュート体勢に入った。冷静に流し込めばほぼゴール確実の場面でボールはまさかの右ポスト直撃。メッシはピッチに倒れ込んで悔しさを露わにした。

　ポルトガルメディア「Maisfutebol」は、「メッシの信じられないミス：アルゼンチンのスターが我々とそれほど違うわけではないという証拠」と見出しを打ち、「メッシは試合終了間際、とても珍しい動きをした。右足でゴールを狙ったのだ。ゴールはほぼ空いていたが、ポスト直撃だった」と伝えている。

　利き足ではなかったとはいえ、メッシほどの実力者なら決めて当然のシチュエーションだったと言えるのかもしれない。