長谷部は「チームの心臓」、鎌田は… フランクフルト地元紙、前半戦の各選手を評価

フランクフルトのMF鎌田大地(左)と長谷部誠を地元紙が採点【写真:Getty Images】
フランクフルトのMF鎌田大地(左)と長谷部誠を地元紙が採点【写真:Getty Images】

ブンデス前半戦を終えてドイツ地元紙が特集、日本人2選手は対照的な評価

 今季のブンデスリーガ全34節のうち、ちょうど半分の17節が終わったことを受けて、フランクフルトの地元紙「フランクフルター・ルントシャウ」がシーズン前半戦における各選手を評価した。同クラブに所属する元日本代表MF長谷部誠と日本代表MF鎌田大地については、それぞれ対照的な寸評となっている。

 今季がフランクフルト在籍7シーズン目の長谷部は、ここまでリーグ戦17試合中13試合に先発。第14節レバークーゼン戦(2-1)以降はボランチでのプレーが続いているが、センターバックとしてプレーしていたそれまでと同様、質の高いプレーを続けている。同紙でも「彼は年を重ねるにしたがって旨みが増すワインのようだ。すでに37歳になるが、チームの中心的人物の1人に数えられる選手であり、クレバーで整然としていて、予測する力に長けている。疲れが見えた前節フライブルク戦を除けば、運動量も高いレベルにあるし、試合ではチームの心臓、もしくは心のような存在であり、バランスを取る役割を担っている。彼との再度の契約延長はクラブにとって当然のことだろう」と、チームの牽引役としての役割をしっかり果たしていると高く評価されている。

 一方、鎌田については少々厳しい言葉が並んだ。リーグ戦16試合に出場して2ゴール8アシスト(同紙算出)をマークしているが、同紙では「気まぐれな若者。彼のもとでは光と影が密接に隣り合っている。エスプリの利いた冴えわたったセンスを見せたかと思うと、すぐにまたプレーが軽くて適当になる。敵にとっても味方にとっても、中に何が入っているか分からないフォーチュンボックス(謎の箱)のような存在になっていることがしばしばある。スコアポイント(ゴール数とアシスト数の合計)10点は彼の才能を物語っているが、フィジカル的なたくましさがなくて試合に影響を及ぼせていない時もある」と、鎌田の才能と個人成績について認めつつも、パフォーマンスに安定感を欠いていると指摘している。

 23日の第18節ビーレフェルト戦からシーズン後半戦となるが、長谷部には前半戦同様にチームをまとめるリーダーとしての役割、鎌田には今の評価を変えるために継続して高いパフォーマンスを見せることが、それぞれ求められてくることになりそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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