「息をのむ美しさ」 イタリア人MF、“時を止める”芸術ループ弾に称賛「スゴすぎ」

スペツィアの勝利に貢献したMFリッカルド・サポナーラ【写真:Getty Images】
スペツィアの勝利に貢献したMFリッカルド・サポナーラ【写真:Getty Images】

スペツィアがローマを破りコッパ・イタリア8強進出、サポナーラの4点目が話題

 クラブ創設114年目にして今季初のセリエAを戦うスペツィアが、コッパ・イタリアでも快進撃を続けている。現地時間19日に行われたベスト16の一戦で、強豪ローマを延長戦の末に4-2で破り準々決勝に進出。その試合で勝利を決定づける4点目を決めたMFリッカルド・サポナーラの一撃が、「息をのむ美しさ」などと反響を呼んでいる。

 初参戦のセリエAでも、4勝6分8敗の13位と健闘しているスペツィアが、コッパ・イタリアの舞台でも番狂わせを巻き起こした。強豪ローマとの敵地スタディオ・オリンピコでのゲームは、開始早々の6分にFWアンドレイ・ガラビノフがPKを決めて先制すると、同15分にサポナーラのゴールで2-0とリード。その後は地力に勝るローマの反撃を受け、同43分と後半28分に失点し、2-2で勝負は延長戦にもつれ込んだ。

 試合が大きく動いたのは、延長前半1分だった。ローマDFジャンルカ・マンチーニが2枚目のイエローカードを受けて退場すると直後の同2分にはローマGKパウ・ロペスが一発退場というまさかの展開で、スペツィアが数的優位に立った。そして延長後半2分、スペツィアはFWダニエレ・ヴェルデのゴールで3-2と勝ち越した。

 話題となっているゴールが生まれたのは、終了間際の延長後半14分だ。2人少ないローマが同点を狙うも、広大な中盤のスペースをカバーしきれず、セカンドボールを次々とスペツィアの選手が拾っていく。そして敵陣左サイドでMFマッテオ・リッチのパスを受けたサポナーラが中央へドリブルを開始。相手最終ラインも下がってプレッシャーをかけてこないなか、サポナーラは滑らかなモーションからチップキックでシュートを放つ。緩やかなカーブを描いた絶妙なループシュートに完全に意表をつかれた途中出場のローマGKダニエル・フザトは、反応がやや遅れてしまい必死に飛びつくもボールは無情にもネットの中へ吸い込まれた。

 この芸術的な一撃を、DAZN公式ツイッターが「息をのむ美しさ 120分の死闘にピリオドを打つ、サポナーラの時を止めるようなチップキック」と綴り映像を投稿すると、ファンからは「うめぇ~!!!!」「スゴすぎ」「めちゃくちゃ綺麗」「美しすぎる」「エロいなー」「こういうの大好き」など称賛の声が上がっていた。

 相手に2人の退場者が出て、プレッシャーがかからなくなっていた点は差し引いて考える必要があるものの、先発フル出場の選手が120分を戦ったあの時間帯に、あれほど繊細なタッチでループシュートを決めきるのは、世界トップレベルで戦う選手だからこその芸当だろう。

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