名将も認めたチェルシー10番の転落劇 「彼は世界最高の選手”だった”が…」

昨季プレミアMVPのアザールが今季はいまだリーグ無得点

 「プレミアリーグ最高のスター」から、わずか1年での転落劇を、指揮官も憂いていた。チェルシーを率いるフース・ヒディンク暫定監督は、昨季プレミアリーグとリーグ杯二冠に大きく貢献し、個人タイトルも総ナメにしたベルギー代表MFエデン・アザールが暗闇に迷いこんだと認めている。英国営放送「BBC」が報じている。

 昨季のアザールはリーグ37試合出場で、14得点8アシストを記録して、チェルシーを5年ぶりとなるリーグ制覇に導いた。リーグカップのタイトルも獲得してチームは二冠を達成。アザールはプレミアリーグ年間最優秀選手賞をはじめ、プロサッカー選手協会選出のPFA年間最優秀選手賞、フットボールライター協会選出のFWA最優秀選手賞も獲得して、個人タイトル三冠も成し遂げた。

 しかし今季は一転し、大不振に陥った。ここまでリーグ戦26試合出場で得点は0。前年王者チェルシーは一時降格圏まで順位を落とし、ジョゼ・モウリーニョ前監督を解任。そして現在も10位と苦しむ現状は、エースの不振と決して無関係ではないだろう。レアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシに比肩する存在とも称されたアザールの凋落は、今季を象徴するトピックの一つと言える。

 チェルシーのヒディンク監督も、“ブルーズ”の背番号10が出口の見えないトンネルに迷い込んでしまったと、頭を抱えている。

「昨年はすべてが美しかった。そして今年、彼にとってのすべてが暗闇となってしまった。そのコントラストはとてつもなく大きい」

 

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