【ベストイレブン】守護神チョン・ソンリョン、今季J1での“最高のシーン”とは? 「あの時の感覚は…」

今季最も印象に残るプレーは、鹿島FW上田のシュートを止めたシーン

 今季のJ1で2番目に少ない失点数を誇った川崎の守備を、最後方から支えた今季のチョン・ソンリョンは多くのビッグセーブを見せてきた。そのなかで最も印象深かった自身のプレーを尋ねてみると、第27節の鹿島アントラーズ戦(1-1)で、FW上田綺世が放ったヘディングシュートを止めた場面を挙げた。前半21分、自陣左サイドからのクロスを上田が打点の高いヘディングで合わせ、ボールが山なりに飛んできたところを、チョン・ソンリョンがタイミングを合わせて横っ飛びで防いだシーンだ。

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「あの感覚はすごく良かったです。まだまだできるんだなって実感しましたね」と、冗談を交えながら笑ってそう答えた。

シーズンを思い返せば、彼のファインプレーに何度助けられたことか。今季限りで現役を退くチームの“バンディエラ”中村憲剛は、DAZNの「やべっちスタジアム」初回配信で自身が選ぶチームMVPを聞かれ、チョン・ソンリョンの名を挙げていた。攻撃面の数字が大きく目立った今季の川崎だったが、最後尾でスーパーセーブを連発し続けた守護神もまた、間違いなくヒーローの一人だったと言っていい。

 連覇の期待がかかる来シーズンに向けても余念がない。「細かなことを少しでも準備していかなきゃいけないですし、来年はリーグ戦にVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入されると聞いているので、DFとGKのコミュニケーションはすごく大事になる。そういうところも含めて準備していかないと」と、早くも新しいシーズンを見据えていた。

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