王者・川崎がJベストイレブンで“一人勝ち” GKからMFまで9名…異例の“独占”選出

今季のベストイレブンに川崎フロンターレから9名が選出【写真:Getty Images】
今季のベストイレブンに川崎フロンターレから9名が選出【写真:Getty Images】

ベストイレブンの最終候補である優秀選手賞を川崎の13人が受賞

 今季のJリーグの表彰式であるJリーグアウォーズが22日に行われ、発表されたベストイレブンのうち実に9人が優勝した川崎フロンターレの選手となった。チームで主将を務めたDF谷口彰悟は「他のチームの選手たちにフロンターレのサッカーを認めて評価してもらえたと思えば嬉しい」と話した。

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 川崎は34試合のリーグ戦での勝ち点83、得点88と歴代最多記録を更新し、独走優勝を果たした。その結果、全チームの選手や監督の投票がもとになり、ベストイレブンの最終候補でもある33人が選出された優秀選手賞を13人が受賞。同時にピッチに立てるのが11人であるサッカーというスポーツにおいて、なかなか考えづらい占有率を誇った。

 そこから最終的に絞られたベストイレブンは、GK、DF、MFまでの9人が全て川崎の選手という異例なもの。そこにMVPと得点王もダブル受賞となった柏レイソルのFWオルンガと、鹿島アントラーズのFWエヴェラウドが選出された。

 この選出に谷口は「なかなか出せないような数字を残せたという気持ちでいる。それは誇って良いと思っているし、選手全員、コーチングスタッフを含め同じ方向を向いてやり続けた結果。連勝などが目を引くと思うけれども、選手は一戦一戦に一生懸命で、総力戦でやってきた。全員でつかみ取った優勝だと思っている。こういう人数が選ばれるのも簡単なことではないけど、他のチームの選手たちにフロンターレのサッカーを認めて評価してもらえたと思えば嬉しい」と話した。

 また、中盤の攻撃的な存在として今季も絶大な活躍を見せたMF家長昭博も「9人が選ばれることはめったにないと思う。そういう歴史的な瞬間の中に自分がいられたことが嬉しい。優秀選手にも13人が入ったし、それ以外の選手も良いプレーができたのではないかと思う」と、この快挙を喜んだ。

 今季は新型コロナウイルスの影響から約5カ月半でリーグ戦のほぼすべてを消化するという過密日程だったとはいえ、川崎の“一人勝ち”だったのはこの表彰を見ても明らか。2017年からの4シーズンで3回のリーグ優勝と完全に黄金期を迎えている川崎は、その充実ぶりを歴史的なベストイレブンに残した。

2020年のJリーグベストイレブンは以下の通り。

GK
チョン・ソンリョン (川崎)

DF
山根視来 (川崎)
ジェジエウ (川崎)
谷口彰悟 (川崎)
登里享平 (川崎)

MF
三笘薫 (川崎)
守田英正 (川崎)
田中碧 (川崎)
家長昭博 (川崎)

FW
オルンガ (柏)
エヴェラウド (鹿島)

(FOOTBALL ZONE編集部)



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