“天才少女”からベレーザの新エースへ 飛躍の1年にFIFA公式が注目「今季最大の発見」

日テレ・東京ヴェルディベレーザのなでしこジャパンFW小林里歌子【写真:小林 靖】
日テレ・東京ヴェルディベレーザのなでしこジャパンFW小林里歌子【写真:小林 靖】

今季なでしこリーグで13得点を決めたベレーザFW小林里歌子をFIFA公式サイトが特集

 今季のなでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)で13ゴールをマークした日テレ・東京ヴェルディベレーザのなでしこジャパン(日本女子代表)FW小林里歌子について、国際サッカー連盟(FIFA)が公式サイト上に「10代の天才少女だった小林が自国開催の五輪へ」と題した特集記事を掲載し、来年の東京五輪で注目すべき女子サッカー選手の1人として取り上げている。

 小林は、2014年にコスタリカで行なわれたU-17女子ワールドカップ(W杯)にU-17日本女子代表の一員として参加し、初優勝に貢献。その後、度重なる怪我によって調子を落としていたが、昨年2月にA代表に初招集されて以降は代表戦でもここまで4ゴールをマークするなど、以前の輝きを取り戻しつつある。

 今季も開幕前にINAC神戸レオネッサへ移籍したFW田中美南の代わりとして、従来のセカンドストライカーの位置からセンターフォワードにコンバートされ、その得点感覚が開花。得点ランクではトップの菅澤優衣香(浦和レッズレディース)に4ゴール及ばなかったものの、3位となる13ゴールをあげる活躍を見せた。こうした小林の活躍について、同サイトでも「先週土曜日に2020年のなでしこリーグが終わった。日テレ・東京ヴェルディベレーザのヤングスター小林里歌子は、今季最大の発見とも言える選手の1人だった」と紹介したうえで、「ゴールを決めるというタスクを背負い、チームのトップスコアラーとなって周囲の期待に十分に応えた」と称賛している。

 また、小林も自身の成長に手応えを感じているようだ。同サイトの取材に対して、「今年はフィニッシュの部分での精度を改善できた。フォワードとして自分の仕事は点を取ることだと思っている。私が点を取らないとチームも勝てないから、ハードワークを続けて来年は最多得点のタイトルにもチャレンジしたい」とコメント。さらに来年に延期となった東京五輪についても、「自分にとってすごく重要な大会になる。今はキャリアのなかで最も良い時期にあるし、しっかりとした目標を持つべきだと思う。トレーニングを積んで、チームが良い結果を出すための役に立ちたい」と語り、自身にとって大舞台となるであろう東京五輪への意欲も口にしている。

 なでしこジャパンのキーマンとして、小林にさらに注目が集まるのは間違いなさそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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