ミラン会長がかつての”至宝”のローマでの復活に怒り心頭! クラブ幹部の強化戦略を断罪

ローマへ移籍後、8試合5ゴール! 輝きを取り戻したエル・シャラウィ

 現場介入を日常とする名物会長として知られる、日本代表FW本田圭佑が所属するACミランのシルビオ・ベルルスコーニ会長が、またも怒りを爆発させているようだ。それも今回は、現在のミランのチームに対してではなく、クラブ幹部の強化戦略についてだという。イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」が報じている。

 その対象は、ローマで鮮やかな復活劇を見せて活躍しているFWステファン・エル・シャラウィについてだ。ジェノアユースの出身だったエル・シャラウィとミランの関係は、2011年夏からスタート。前年にジェノアから、セリエBのパドバに期限付き移籍している際に見せた活躍を評価して獲得している。当時はまだ18歳だった若者だが、ズラタン・イブラヒモビッチ(現PSG)やアントニオ・カッサーノ(現サンプドリア)など実力者がひしめくなかでも出場機会を手にし、「ミランの至宝」とまで呼ばれた。

 しかし怪我も多く、今季開幕前にはモナコに期限付き移籍する形になった。そして12月の段階で、公式戦25試合出場で買い取り義務が発生するモナコ側が、24試合に出場させた段階で買い取りを拒否。まさかの“返品”という扱いを受け、1月の移籍市場でミランに戻ることになった。クラブ首脳陣はここでエル・シャラウィを戦力とはみなさずに、移籍先を探した。結局、ローマがシーズン終了後に1300万ユーロ(約17億円)で買い取る権利を持つ形で期限付き移籍をしている。

 そして、ローマでエル・シャラウィは輝きを取り戻しつつある。1月30日のフロジノーネ戦でローマでのデビューを果たすと、ここまでリーグ8試合に出場して5ゴール。ローマも、そのフロジノーネ戦からリーグ8連勝を果たした。この活躍に、ベルルスコーニ会長は怒り心頭だという。

 

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