メキシコ撃破の原動力はキャプテン遠藤! 2得点に直結した守備で際立った存在感

「球際、切り替えは大事だと思っていた」

 本大会ではメンバー登録枠が18人に減少し、オーバーエイジ3人の選出も考慮されるはずだ。しかし、中盤で大きな存在感を放っているキャプテンをチームの中心から外すことは考えられない。それほどまでに、大黒柱としてチームに君臨している。

 遠藤は今季、下部組織から在籍した湘南から浦和に移籍したが、実力者が並ぶ激しい競争の中でも3バックの中央でレギュラーを確保している。守備力は折り紙つきだが、攻撃面でも縦への推進力だけでなく、サイドチェンジのフィードで進化を見せた。

「みんな五輪に向けての準備でやるべきことは分かっている。今日も技術ではなく、球際の強さや切り替えの早さは大事だと思っていた。課題は見えたし、まだメダルは見えないけど、こういう試合を続けていけば成長すると思う」

 強豪相手の勝利にも浮かれることなく足下を見つめるキャプテンは、リオデジャネイロ五輪の舞台で手倉森監督の「世界を驚かせる」という言葉を現実のものとするためには、絶対に欠かせない存在だ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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