最終ラインから見るザッケローニ、アギーレ両戦術の違い 「目新しさはない」という吉田が周囲を導けるか

 

アギーレ監督が戦術練習で「マヤ」と連呼

 

 日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)がハビエル・アギーレ監督とアルベルト・ザッケローニ前監督との違いを説明した。7日の練習を終えた吉田は0-2で敗れた5日のウルグアイ戦での修正点を口にした。

「前の試合はボール回しが単調でテンポが遅い。リズム良く回せればいい。手応えより意識の問題。高い能力の選手がそろっているけど準備期間が必要。早くフィックスしたい気持ちはある」

 守備のミスから2失点を献上したが、それ以外にもビルドアップにおける前線への配給の遅れが気がかりだったという。

 スペイン1部のエスパニョール監督時代に堅守速攻を貫いたアギーレ監督の下では、最終ラインからのダイレクトによるロングボールも戦術の一つとなる。この日の戦術練習でも「マヤ」の名前を連呼されるなど、一つ一つのプレーに注文がつけられた。

 吉田は前体制との最終ラインの違いをこう分析する。

「最終ラインが(ザック時代より)少し低めだと思う。今日言われたことは、ペナルティーエリアの前で相手を止めること。守備の練習は今回の合宿で多少やったけど細かくやったのは今回が初めて。守備は回数を重ねてやっていかないといけない。

 ただ練習で準備しても試合でそのシーンが出るわけじゃない。いかにピッチ内で対応できるか。それが日本人に足りないところで、ワールドカップでもあった。そうは言っても基本的なことをやっていかないとアジアカップで問題が出たら崩される」

 

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