バルサの連動性の高いパスワークを称賛

「バルセロナのようなフットボール・スタイルを築き上げるのは、とても難しいことだと思う。僕たちレイカーズがNBAを制覇するために構築した“トライアングル・オフェンス”を見ているようだね。ただ、もしそれが完成すれば、相手にとって止めるのは本当に、本当に難しいからね」

　コービーが口にした“トライアングル・オフェンス”は、NBA屈指の名将フィル・ジャクソン氏によって有名になったシステムで、コート上の選手が常に三角形を作ってパスコースを確保する。つまり連動性が生命線となる攻撃だ。マイケル・ジョーダン氏が在籍した頃のシカゴ・ブルズ、そしてコービーが在籍するレイカーズでもこのシステムが採用され、黄金時代を築き上げた。

　複数人が絡み、連動したパスワークと言えばバルセロナの真骨頂だ。MFアンドレス・イニエスタやMFセルヒオ・ブスケッツらのゲームメイクから、FWリオネル・メッシ、FWルイス・スアレス、FWネイマールの「MSNトリオ」がスコアラーとして得点を量産する――。その鮮やかさは、バスケット界のトッププレイヤーの琴線にも響いている。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images