“ローマの王子”トッティがレアルサポーターの盛大な拍手に感激 「これ以上のことがあるかい?」

レアルは「僕の唯一の後悔」

「あまりにも大きな感情だよ。あのスタンディングオベーションは、僕をものすごく興奮させてくれた。本当に素晴らしい思い出だね。僕がサッカーの世界に多くのことを与えられたということだと思う。僕は今この瞬間を楽しんでいるよ。だって、これ以上のことがあるかい? 少なくとも僕はそうは思わないよ。ここで拍手を受けるということは、偉大なサッカー選手として認められたということだからね。レアルについて? 僕の唯一の後悔だよ」

 かつて、ローマでクラブとの関係が悪化した時期に、レアルへの移籍話に対して一度は「イエス」の返事を出していた。最終的にローマとの関係は改善してチームへの残留を決断するが、「レアルに移籍していれば、バロンドールを取れたかもしれないね」とコメントしたこともあり、今でも「唯一の後悔」という言葉を発した。

 今季途中から就任したルチアーノ・スパレッティ監督との関係が良好なものとは言えず、満足な出場機会を得られていない現状では、シーズン終了後の去就にも注目が集まっている。それでも、この大きな声援と拍手は、そうしたモヤモヤをひと時でも忘れさせ、”ローマ永遠の王子”の心に大きく響くものになったようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド