レアル、神童ウーデゴール開花で“レンタルシステム”に脚光 「成功を証明している」
獲得後、買い取りオプションを付けずにレンタルして数年後のトップチーム定着を期待
スペイン王者レアル・マドリードは近年、才能ある若手選手の発掘に積極的な投資を行い、期限付き移籍で経験を積ませている。今夏に21歳のノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールがレンタルバックでチームに復帰したことを受け、スペイン紙「マルカ」は「レアル・マドリードのローンシステムが成功していることを証明している」と、レアルの補強方針に高い評価を与えている。
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かつては多額の移籍金を投じてスター選手を集めてチームを強化していたレアルだが、近年は長期的なチームの強化を視野に入れ、10代の原石発掘に力を注いでいる。
獲得してすぐに他クラブへ期限付き移籍する選手が大半だが、その場合も買い取りオプションをつけることはせず、数年後のトップチーム定着を期待して送り出している。2019年夏に加入した日本代表MF久保建英も昨季はマジョルカ、今季はビジャレアルへの期限付き移籍している。
その方針の下で今夏、レアルのトップチーム復帰を果たした選手がノルウェーの“神童”ウーデゴールだ。2015年に16歳でレアルに加入し、その後17年冬にヘーレンフェーン、18年夏にフィテッセ(ともにオランダ)、そして19年夏にレアル・ソシエダ(スペイン)と計3年半の武者修行期間を経て、見事にその才能を開花させた。
ソシエダでプレーした昨季はリーガ年間ベストイレブン級の活躍で、レアルでもレギュラー争いに加わることが期待される。スペイン紙「マルカ」は「マルティン・ウーデゴールはレアル・マドリードのローンシステムがひとつの成功であることを証明した」と見出しを打ち、特集しているほどだ。
現在のレアルではレバークーゼンで実績を積んだスペイン代表DFダニ・カルバハルを筆頭に、スペイン代表MFルーカス・バスケス、スペイン代表FWマルコ・アセンシオ、ウルグアイ代表MFフェデ・バルベルデらが同様のローンシステムの下で成長を遂げた選手たちで、主力として定着し始めている。
記事では、「ダニ・セバージョスとアンドリー・ルニンもウーデゴールの足跡を辿る可能性がある」と記され、「クラブのローンシステムには持続可能性があり、成功していることを改めて証明することになるだろう」と今後に向けても大きな期待が寄せられている。レンタル生活2年目に入った久保にとっても朗報で、ウーデゴールのような選手はまさに模範的な存在と言えそうだ。
昨季3年ぶりにリーグタイトルを奪還したレアル・マドリード。若手選手の台頭により、リーガ王者はさらに充実した戦力を整えることができそうだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)