“ピルロ2世”20歳MF、ミランへ期限付き移籍で合意か レンタル料12億円の買取オプション付き
降格が決定したブレシアのMFトナーリがミランへ期限付き移籍か
イタリア・セリエAの名門ACミランは、20歳にしてイタリア代表でプレーするブレシアの至宝MFサンドロ・トナーリの獲得で事実上の合意を得たという。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」などが報じている。
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トナーリの中盤で見せる創造性あふれるプレーは、かつて期限付き移籍先のブレシアでブレークした過去も踏まえ“マエストロ”の異名を取り、先日にユベントスの新監督に就任した元同国代表アンドレア・ピルロ氏を彷彿させると評判が高い。
トナーリに関しては国内の強豪クラブであるユベントスやインテルに加え、スペインの強豪バルセロナも獲得に動いていると報じられてきた。その中で、ブレシアのセリエB降格を受けて、クラブからは「彼に罰を受けさせるつもりはない」と、適正な金額であれば移籍を容認するという考えが示されている。
そうしたなかで、ミランとブレシアの間ではクラブ間で条件は合意したという。まずは1年間の期限付き移籍に対するレンタル料が1000万ユーロ(約12億円)で、買い取りオプションの行使には1500万ユーロ(約18億円)とされる。さらに、ミランから次のクラブに移籍した場合、その移籍金の10パーセントがブレシアに渡るという契約が調整されたようだ。
残すは、ブレシアとトナーリの間の“契約延長”が残っているという。というのも、現在のブレシアとトナーリの契約は2022年6月までのため、もしミランでのプレーが買い取りに至らないようなもので終わってブレシアに戻った時に、市場価値を完全に失ってしまうリスクがあるからだ。このために、ブレシアはトナーリと2025年までの契約延長をした上でミランに送り出すことを望んでいるという。
このため、トナーリとブレシアの間での合意があればミラン行きは決定的と言える状況のようだ。ピルロ氏もブレシアからミランに移籍して一気にキャリアを発展させた過去の持ち主だが、名門でのプレーはイタリアサッカーが期待する至宝をどれだけ磨き上げるだろうか。