インテル会長、コンテ監督の手腕称賛 指揮官が辞任示唆も…「素晴らしい仕事を再認識」
EL決勝でセビージャに敗戦も、チャン会長は「とてもポジティブ」と評価
イタリア・セリエAの強豪インテルは、現地時間21日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝でセビージャに敗れた試合後、アントニオ・コンテ監督が辞任を示唆するようなコメントをしたことで衝撃が走った。しかし、スティーブン・チャン会長は指揮官の手腕を絶賛している。衛星放送「スカイ・スポーツ」イタリア版が報じている。
【PR】ABEMA de DAZN、明治安田J1リーグの試合を毎節2試合無料生中継!
セビージャとのEL決勝で、インテルはFWロメル・ルカクのPKで先制したものの、シーソーゲームの末に2-3で敗れて欧州のタイトルを逃した。一方で、今季から指揮を執ったコンテ監督の下ではリーグ戦2位でフィニュッシュ。ユベントスに9連覇こそ許したとはいえ、現実的な優勝争いをするところまでチーム力は改善された。
そのコンテ監督は試合後に「このままもう1年を過ごしたくない」と、クラブを離れる可能性に触れた。しかし、チャン会長は「まずは世界中の医療関係者に、私たちの生活を守ってくれている感謝をしなければならない」としたうえで、それとは別にコンテ監督の手腕を称えている。
「シーズンの評価はとてもポジティブ。2年前にELで決勝に進出できるとは思えなかった。私たちは良い仕事をできている。勝敗はサッカーにつきものだが、決勝進出には楽観的な気持ちをもらえる。まず、選手やコーチングスタッフは休みを取るに値する。シーズンはすぐ始まるが、それについては来週から考えよう。私はコンテ監督やコーチングスタッフの素晴らしい仕事を再認識しないといけない」
コンテ監督は家族の私生活に影響を与える部分もあるとして監督を辞任する考えを示唆したが、チャン会長の評価は非常に高いもの。中国資本をバックに持つ青年会長の大きな仕事は、指揮官に対して留任を説得することになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)