成功率90%を叩き出したミラン本田の攻撃的な配球 格下を圧倒し5得点を導く

狙い続けたゴールに直結するパス

アレッサンドリア戦データ

 それに加えて、圧倒的な数値を叩き出したのが「キーパス」と、ペナルティーエリア内へのパス数だ。キーパスは「GKとの1対1など、ゴールが狙える位置にいる味方プレーヤーへのパス」として定義されるが、このキーパスを本田は5本試みて2本成功させた。前半20分、最終ライン裏に走り込んだFWジェレミー・メネズへの絶妙な浮き球スルーパスがその象徴だ。またペナルティーエリア内へのパス数も最多6本を試みて3本を通しており、ゴールに直結するパスを送ろうと奮闘していたことがデータ上からも見て取れる。

 ほかにも本田は1対1のチャレンジ数(25回)でチームトップの数値をマークし、右サイドバックのDFデシリオと計29回、右ボランチのMFポーリとは計25回のパス交換をこなした。右サイドでの連動性あるパスワークと仕掛ける姿勢、そして積極果敢にラストパスを狙った本田の躍動が、13年ぶりとなるミランのイタリア杯決勝進出の原動力になったのは確かだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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