Jリーグ、審判のPCR検査未実施の報告漏れをチェアマン謝罪 「ひと言で言うと私の失念」
当初は6月19日に審判も検査予定も、一括実施が困難なことから7月4日に変更
Jリーグは7日に第7回実行委員会を開き、村井満チェアマンがウェブ会見に出席。6月27、28日に行われたJ2・J3の計20試合において、レフェリーが新型コロナイルスのPCR検査を受けずに試合に臨んでいたことが報じられたが、「ひと言で言うと私の失念でした」と謝罪した。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
Jリーグは、6月19日からJ1・J2・J3全56クラブの登録選手・チームスタッフ、Jリーグ登録審判員、その他関係者を対象にPCR検査を順次実施することを発表。その後、6月24日に公式検査結果を陰性3058件、継続検査数12件と公表し、26日には総数3070件がすべて陰性だったとリリースを出した。
しかし、実際は6月19日の第1回ではレフェリーの検査は行われていなかった。プロフェッショナルレフェリーを除くと、大半が別の職業を持ち、全国に散っているため、「レフェリーが一か所に集まるのが事実上難しい」「選手と同じように身体的接触が起こるわけではない」との判断で、第1回の検査直前に7月4日からの第2回の検査から行う形に方針を修正したという。村井チェアマンは「ひと言で言うと私の失念でした」と切り出し、関係者から報告を受けていたことを明かした。
「大事なことを皆様にお伝えできなかったことを申し訳なく思います。ZOOM会議はビデオに撮っておりまして、(6月)19日の早朝の会議において、藤村(昇司)特命担当の方から、事情により『(検査は)7月4日からにします』と確かに報告を受けていました。しかし、報告を受けておりながら、23日の皆様との会見で選手・レフェリーでやりますと私は言っておりました。社内では共有されていたにもかかわらず、私が上の空で聞いていたことがすべての原因だと思います。レフェリーの問題に関しては、かねてから(検査を)やると言っていましたが、その報告を受けたのは(19日の)役員会でした。役員参加メンバー間での牽制が働かなかった。個々人が思考停止に入ってしまった可能性もあります。私を含め、役員一同、今回のことは深く反省しています」
7月4日に行われた検査結果については明日8日に発表予定(定期報告に間に合わない場合は10日の最終報告で発表)。今後レフェリーは引き続き割り当てられた試合会場で検査を行っていくという。
(FOOTBALL ZONE編集部)