EL16強進出を手繰り寄せる香川のスルーパスに絶賛の声 「スーパーパスだ!」

解説者も大興奮

 ドルトムントの日本代表MF香川真司は18日、FCポルト(ポルトガル)とUEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント1回戦の初戦をホームで戦い、2点目の起点となるなど、2-0の勝利に貢献した。香川は後半26分に相手マーカーを3人引きつけながらもMFムヒタリアンにキラーパス。MFロイスの追加点を呼び込むこのワンプレーには、「スーパーパス」という絶賛の声が飛び出している。

 4-2-3-1システムのトップ下で先発した香川は、ワンプレーにらしさを凝縮した。後半26分、DFシュメルツァーのヘディングでの折り返しを中央でジャンプしながら胸でボールを収める。そして、バル セロナや、リバプールも獲得を目指しているというU-19ポルトガル代表の逸材であるMFルーベン・ネベスのチャージを背中で巧みにブロック。密集地帯で3人のマーカーを完璧に引きつけ、右サイドで動きだしたムヒタリアンに右足でスルーパスを通した。

 このすごみを見せたプレーに英衛星放送「BTスポーツ」の解説者は大興奮。「カガワ、スーパーパスだ!」と絶叫した。そして、ムヒタリアンがダイレクトで折り返すと、完全フリーになったロイスが右足でダイレクトで追加点を決めた。

 地元メディアから香川、ロイス、ムヒタリアン、そして、FWオーバメヤンの攻撃ユニットは、その創造性と華麗な連係から「ファンタスティック4」と称されている。その面目躍如となる緻密な連動性をこの一戦で も見せつけた。今季後半戦へと突入したリーグ戦では、ベンチ入りメンバーから外れるなど、精彩を欠いていた香川だったが、大興奮の「スーパーパス」で完全復活へののろしを上げた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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