マンUスポンサーのアディダスが公式グッズで異例の抗議!? Tシャツに輝く「楽しませる義務」の文字

アディダス社のトップは現在の戦術に苦言

 嫌味の効いた公式グッズを売り出したアディダス社は、昨年に10年総額7億5000万ポンド(約1222億円)という巨額のスポンサー契約を結んでいる。しかし、ハーバート・ハイナーCEOは、現在の”赤い悪魔”の戦術にすでに苦言を呈している。

「マンチェスター・ユナイテッドとのビジネスはとてもうまくいっている。ユニホームも期待以上に売れているしね。私たちは満足している。たとえ今のスタイルが、我々が本当に見たいものではなくてもね」

 アディダス社はトップの言葉に飽き足らず、公式グッズを通じて、魅力的なフットボール実現を命令した格好となっている。その一方で、36歳のユナイテッドサポーター、イアン・メイヨー氏は珍グッズよりもファン・ハール監督の解任を要求している。

「私は着ない。このTシャツはどういうつもりなんだ。こんなTシャツよりも、実力行使に出るべき。監督を解雇するべきだ」

 現在チームは2年間で460億円の補強資金を費やしながら、リーグ5位に沈んでいる。来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を逃す可能性も浮上しているが、四面楚歌のファン・ハール監督は勝利とエンターテインメント性というスポンサー指令を、実現することができるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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