柿谷曜一朗、飛躍のシーズンを回顧 “天才”宇佐美も羨む才能「普通に養える感性じゃない」

飛躍のシーズンと語る7年前の柿谷曜一朗【写真:Getty Images】
飛躍のシーズンと語る7年前の柿谷曜一朗【写真:Getty Images】

【宇佐美貴史×柿谷曜一朗“天才対談”|第5回】2013年の柿谷の1ゴールに宇佐美が驚嘆

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 新型コロナウイルスの影響でJリーグが中断するなか、ガンバ大阪FW宇佐美貴史とセレッソ大阪FW柿谷曜一朗が、オンラインでFootball ZONE webの独占インタビューに応じた。アカデミー出身で、幼少期から“天才”と呼ばれ続けてきた2人。G大阪とC大阪という強烈なライバル関係を持つ両クラブのエースは、互いのプレーをどのような目で見てきたのか。そして天才に訪れた「転機」とは――。宇佐美が驚嘆したというC大阪エースの技ありゴール、そこに至るまでの“秘話”を柿谷自身が明かした。

 2013年、C大阪はまさに“桜咲く”シーズンを過ごした。それも、この年から伝統の8番を背負うことになったエース柿谷の活躍があったから。高校2年生でトップに昇格したものの、09年途中から11年までJ2徳島ヴォルティスで武者修行へ。C大阪へ復帰した12年は30試合に出場して11ゴールを挙げ、迎えた13年は34試合21ゴールで得点ランキング3位とストライカーとして名を馳せた。チームも12年の14位から4位へと大躍進。日本代表としても東アジアカップ(現E-1選手権)で得点王(3得点)となり、チームを優勝へ導いた。

 宿敵G大阪のエース宇佐美にとっても、この年の柿谷の活躍は印象深かったようだ。

宇佐美「動き出してファーストタッチ最高でっていうゴール、多かったですよね」

柿谷「その前の年(12年)に点を取り出したから、ボールが出てくるようになったんちゃうかな。来たら決められる自信もあるし」

宇佐美「キンチョウ(スタジアム)の名古屋戦で、枝村(匠馬)さんから(パスが)出てくるやつ」

 そう宇佐美が切り出した一戦は、2013年5月25日のJ1第13節名古屋グランパス戦(2-1)。1点をリードした後半22分、左サイドをドリブルで持ち上がったMF枝村匠馬(現・藤枝MYFC)の縦パスに敵陣中央で反応した柿谷は、相手最終ライン間を抜け出しながら左足アウトサイドでピタリとボールを止めると、スピードを緩めることなく2タッチ目で右足を振り抜き、ゴール左隅へとシュートを流し込んだ。

宇佐美「あれもね、普通、右利きなら右足でトラップするんですよ。でもちょっとパスも浮いていて、走っている歩幅上、左足に来ちゃった。左足で止めるっていうよりかは左足に乗せるみたいな感じで、そのまま右足で蹴れるところまで持ってきて、GKが出てきた時にはもう横を突いてシュートみたいな。もう(GKの横を)通ってるっていう。(名古屋の)ピクシー(ドラガン・ストイコビッチ監督)も笑っているっていうね。あれを左足のアウトでファーストタッチするっていう選択肢をするメカニズムが分からない」

柿谷「それしか無理やもん(笑)。ファーストタッチがいいって言われるけど、貴史みたいなキレキレなドリブルができるんやったら足もとに止めたらいいねん……。俺がやってきたサッカースタイルは、キレキレのドリブルじゃないから。俺がやってるのは、要領やから。だから、はよ(相手を)抜きたいんよ。ドリブルして抜くよりワンタッチでパンって抜けば一番早いから」

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