「大の男たちが泣いていた」 チェルシーの英雄テリー、恩師モウリーニョ解任劇を回想

チェルシー時代のモウリーニョ(左)とジョン・テリー【写真:Getty Images】
チェルシー時代のモウリーニョ(左)とジョン・テリー【写真:Getty Images】

テリーが英メディアで告白、名将モウリーニョは「父親のような存在だった」

 欧州ビッグクラブを渡り歩き、数多くのタイトルを獲得してきたジョゼ・モウリーニョ監督(現トッテナム)のキャリアの中でも、2004年から約3年間指揮を執った“第一次チェルシー政権”で残した実績は特筆に値するだろう。監督就任1年目の04-05シーズンにチームを50年ぶりのリーグ優勝とリーグカップ制覇の二冠に導くと、翌05-06シーズンにも独走でリーグ2連覇を達成。それまで中堅クラブに過ぎなかったチェルシーを、プレミアリーグ屈指の強豪に押し上げた。

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 しかし、監督就任4年目となった07-08シーズンは序盤からチームの調子が上がらず、07年9月18日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ初戦のローゼンボリ戦に1-1で引き分けた後、ついにクラブからモウリーニョ監督の退任が発表された。

 元イングランド代表DFジョン・テリー氏が衛星放送「スカイ・スポーツ」に語ったところによると、同氏はモウリーニョ監督から個人的に写真や動画付きのメッセージが送られてくると、嬉しくてその内容を他の選手たちに自慢していたという。他の選手も同監督には絶大な信頼を寄せていて、それだけに事実上の解任とも言えるクラブの決断は大きな驚きだったようだ。

 同監督自身の口からチームを離れることが告げられると、多くの選手が涙を流していたという。「大の男たちが泣いていた。『ここからどこに進めばいいんだ?』と思ったのを覚えているよ。彼は、僕らを導いてくれる父親のような存在だったんだ」と、テリー氏は当時の様子を語っている。

 その後、モウリーニョ監督の退任に納得がいかないテリー氏ら選手数人は、クラブ幹部のもとを訪れ、「僕らは監督に残ってほしいと思っている。戻ってきてもらうことはできないのか? この決定はあまりにも急すぎる。彼は今まで一緒に仕事をしてきた中で最高の監督なんだ」と再考を促したという。しかし首脳陣の考えは変わらず、モウリーニョ監督は約3年でチェルシーを去ることになった。

 監督就任会見で、自身のことを「スペシャル・ワン」と言い切ったモウリーニョ監督だが、当時の選手たちにとっては文字通り唯一無二の存在だったようだ。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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