ベンチ要員からリーダーへ 「本田の活躍でミランはCLの夢を取り戻した」と伊メディア絶賛

無得点も戦術性と守備面、アシストで貢献

 昨季は開幕からゴールラッシュを見せた本田だが、今季はいまだにリーグ戦ではノーゴールだ。しかし、同氏はアシストでの貢献は十分にしていると論じている。

 「ここ7試合で本田は3つのアシストをしている。シーズン全体で見れば6アシストだ。(1月31日の)ミラノダービーとパレルモ戦で見せたプレーは、最高点だったと言える。コンディションを取り戻し、確信を持ったプレーでチームの力になっている。確かにゴールは不足しているが、サンシーロで恒例になっていたブーイングの時期が過ぎ、ミラニスタは新しい本田を楽しむことができる」

 ミランで歴代の「10」番を背負った元オランダ代表MFルート・フリットやポルトガル代表MFマヌエル・ルイ・コスタのようなボールを預けられて独力で何かをする存在ではないかもしれない。しかし、指揮官としてミランに舞い戻った経験もある元オランダ代表MFクラレンス・セードルフのように、献身性がありチームの潤滑油となれる存在として認識され始めていると言えるだろう。

 これまで「パンキナーロ(ベンチ要員)」などイタリアメディアから与えられた称号は不名誉なものが多かったが、新たに「リーダー」と呼ばれた本田。その活躍は、確実に周囲の風向きを変え始めている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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