本田がミランの新戦力!?伊紙が復調に「賭けた者は手をあげろ」と伝える

 本田が決勝点を決めた昨季のイタリア王者ユベントスを率いていたのは、本田がミランへと移籍した直後の指揮官だった。同紙は、その当時を振り返りつつ、こう伝えている。

「最後にここに来た時は霧で寒かった。マッシミリアーノ•アッレグリ(当時ミラン監督)の頭上には嵐が吹いていた。ケイスケ・ホンダのミランデビュー戦には、60人の日本人ジャーナリストが来ていた。ミランへのゴールが決まると同時に監督は解任された。そして、今アッレグリはユベントスの監督になり、倒すべき敵となった」

 本田が昨季途中加入した直後、ミランの頂点に君臨していたマッシミリアーノ•アッレグリ監督は更迭され、クラレンス•セードルフ前監督がやってきた。同紙は、そこから本田が過ごしたふがいない日々を「悪夢の6か月」と形容し、そこから同情的な論調を展開している。

「サッカーは何も偶然ではない。本田はミラネッロにシーズン途中から移籍して来たことや、監督が変わって戦術的なプロジェクトに欠けていたことが確実に彼には不利に働いた。この日本人はロシアから来たため、フィジカルの準備の仕方も違っていた。本田はロシアが冬眠する休養をとる時期に加入したため、後半戦の本田は周囲を狼狽させるプレーだった。エネルギーを吸い取られ、セードルフ監督のプロジェクトではベンチにいることになった」

 セードルフ監督は、4-2-3-1システムの右のワイドに本田を置いた。だが、そこで新10番は周りのサポートを受けられず、タイプとは異なるスピードと突破力ばかりを求められた。昨シーズン、背番号「10」は、そうしてメディアや、サポーターからの信頼を失った。

 だが、かつての指揮官が相手ベンチで見守る中、本田は、その「悪魔の6カ月」を拭い去るように、TIMカップではバレンシア戦に続く、ゴールも決めて活躍した。

 

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