C大阪スペイン人監督、日本の新型コロナ対策に言及 欧州とは異なる「利点」とは?

セレッソ大阪のロティーナ監督【写真:高橋学】
セレッソ大阪のロティーナ監督【写真:高橋学】

ロティーナ監督がスペイン紙に見解 J1は5月9日まで再開延期も「状況はスペインより収まっている」

 世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るい、欧州では感染者が急増している。Jリーグは3月25日、中断期間の延期と各カテゴリーを段階的に再開(J1は5月9日を予定)することを発表した。来日4年目を迎えたスペインの知将、セレッソ大阪のロティーナ監督は「状況はスペインより収まっている」との見解を示した。スペインのガリシア州地元紙「El Ideal Gallego」が報じている。

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 ロティーナ監督は2017年からJ2東京ヴェルディで2年間指揮を執り、自身初となるJ1での采配となった昨季はC大阪をリーグ5位に導いた。緻密で堅実なスタイルを志向する知将として知られている。

「El Ideal Gallego」紙はまず、ロティーナ監督に「日本でもコロナウイルスが流行するなか、どのように過ごしている?」との問いを投げかけている。

「ここ(日本)は少し状況がマシだね。我々は2月21日からリーグが始まったが、28日からの公式戦が中断になった。だからカップ戦とリーグを1試合ずつやっただけ。しかし非公開で練習試合をすることはできる。1週間前に学校は休校になったが、他はレストラン、ショッピングセンター、店などは開いている。今我々はリーグの再開を待っているところだ。状況はスペインより収まっていて、論理的に心配する要素はあるが、感染例はあまり増加がない」

 日本は新型コロナウイルスの発生源とされる中国と同じアジアだが、現在では欧州諸国よりも感染者数を抑えている。感染をコントロールしている要因について、ロティーナ監督はこのように見解を述べている。

「日本は多くの中国人が観光に訪れている場所。たくさんの人たちが観光や買い物で来ているが、アジアはこういった類の状態に対していくつかの利点がある。日本は特に用心深い。ここでは風邪気味の子供を学校に行かせたり、熱があるのに仕事へ行くのは(世間的に)見栄えが悪く、家にとどまらなければならない。仲間に伝染させないため、1週間家にいることを勧められる。他にも挨拶の時に握手をしたり抱擁したりせず、頭を下げるなど(体の)接触が少ない。そのうえでより予防の意識があり、ここではとてもよくマスクを使う。クラブでのすべての移動でドクターが我々に配り、希望する者がそれを着けている。そういったことは誰もがやっていて、状況のコントロールに役立っている」

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