110分に覚醒した手倉森ジャパンの背番号10 中島が指揮官に恩返しの鮮烈2発

延長後半4分と5分に鮮烈弾でイランの戦意奪う

 試合開始から110分に差し掛かるその時、手倉森ジャパンの10番が本領を発揮した。U-23日本代表MF中島翔哉(FC東京)は、22日のリオデジャネイロ五輪最終予選の準々決勝、延長戦にもつれ込んだイラン戦でスタメン出場。1-0とリードした延長後半4分と5分に立て続けにゴールし、3-0の勝利に大きく貢献した。

 90分間の戦いでは、苦戦の展開だった。「ここが勝負だと思っていたし、イランは良い相手だと思っていた」という中島だが、左サイドハーフの位置で徹底マークを受けた。満足に攻撃の形を作り出すことができなかった。本人も「90分でなかなかシュートが打てなかったので、延長で何とかチームのために頑張ろうと思っていました」と振り返った。

 しかし、延長前半5分に途中出場のMF豊川雄太(岡山)のゴールで1-0とリードすると、イランは3バックにシステムを変更。これによって、中島を封印していた守備網から解き放たれた。

 延長後半4分に左サイドでボールを持つと、ペナルティエリア角の位置から狙い澄ましてファーサイドを狙ったミドルシュート。これが相手GKの頭を越えてゴールに突き刺さった。イランの戦意を奪うようなスーパーゴールで2-0とリードを広げると、さらに1分後、中島は2点目と同じような位置からドリブルで中央へ持ち出すと、今度はニアサイドを狙って強烈なミドルシュート。クロスバーに当たったボールはゴールの中に落ち、3-0とリードを広げた。

 

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