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“ミランの9番”を襲った衝撃のチャイナリスク 11億円で合意の年俸を「彼らは払いたがらなかった」
アドリアーノが中国移籍破談の内幕を暴露
ACミランのブラジル代表FWルイス・アドリアーノは中国1部の江蘇蘇寧行きで合意し、現地でメディカルチェックまで受けていたが、急転破談となった。ミラン復帰となったストライカーは、契約時に合意していた年俸が減額となる衝撃のチャイナリスクについて証言している。イタリアサッカー専門サイト「カルチョメルカート・コム」などのイタリアメディアが報じている。
今夏にシャフタール・ドネツクから加入してきたばかりのストライカーだが、ミランは売却益を手にするために放出に前向きだった。江蘇蘇寧と移籍金1500万ユーロ(約20億円)でクラブ間合意し、アドリアーノ自身とも年俸800万ユーロ(約11億円)で複数年契約を結ぶことで合意していた。
しかし、メディカルチェックなど移籍の最終手続きのために中国に向かったアドリアーノを待ち受けていたのは、衝撃だった。正式契約直前にアドリアーノ側がクラブに年俸アップを要求したことが、破談の一因になったという現地情報もあったが、「彼らの言うことは真実ではない。中国に到着後、年俸アップを要求などしていない。実際には年俸の保証など存在しなかった。彼らは契約通りの年俸を払いたがらなかったんだ。そんなのは嫌だった。それが江蘇蘇寧への移籍が台無しになった理由だ」とアドリアーノは証言しているという。
巨額オファーで欧州の一流選手をも惹きつけている中国だが、かつて上海申花に移籍した元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバ、元フランス代表FWニコラ・アネルカは給料未払いという事態に陥った。アドリアーノもチャイナリスクの被害者になったのかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images