ACミランのインザーギ監督が「本田は過小評価されてきた」と発言も失地回復はこれから

定位置確保に至っていない本田

 さらに、去就問題に揺れるバットボーイについても「バロテッリ?このままなら、僕は落ち着いていられる。彼について言われていたことには僕は出会わなかった。今までやったように続けて練習してほしい」と語った。これら一連の発言は、現有戦力に対する信頼を改めて表明することで、今後の雑音を封じようとする、ピッポ流のメディア戦略なのかもしれない。

 しかし、背番号「10」は安泰からはほど遠い状況だ。イタリア地元メディアは、本田がこれまで起用されてきた3トップの右は元フランス代表MFジェレミー・メネスの定位置と予想してきた。そのメネスは負傷から合流したばかりで、インザーギ監督は「誰か新戦力が来れば、よりいいが……」と漏らしているという。

 

 ミランは本田と同じ左利きの攻撃的MFアレッシオ・チェルチの獲得に動くなど、まだまだチーム内でのヒエラルキーは決して高くはない。今後もピッチ上で好パフォーマンスを続け、指揮官のさらなる信頼を集めたいところだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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