本田からミランの10番を剥奪せよ! 伊メディアが在籍2年間を検証し提言

マーケティング優先の「10番」を外せば…

 そしてこの記事では、何よりも本田の10番はマーケティング用であったとクラブを強く批判している。これによって日本やアジア方面からの注目度が上がり、レプリカユニホームが大量に売れたのは事実で、クラブの財政面を助けたことは間違いないが、それももう十分だろうと論じた。今は、新しく「10番」のキャラクターにあった選手を探すべきだとしている。

 現在のミランで、最もそのキャラクターにふさわしいのは、イタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラであると指名している。彼の背番号「28」も、「2+8=10」を意識したものであり、10番への意欲は強いという。また、今後の獲得に可能性がある選手に目を向ければ、ゼニトのベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルが最も近い存在だが、プレースタイルを考えればユベントスの「10番」であるフランス代表MFポール・ポグバにキャラクターが近く、ミランの10番のイメージとは遠いとした。

 果たして、本田にとって「10番」にふさわしい選手であることを見せつけていく道を選ぶべきか、それとも違う番号をつけることで献身的なプレースタイルがより評価されやすい環境を作るべきなのか。加入から2年が経ち、名門ミランでプレーを続けていく上で何が最適な選択なのかを、考えるべきタイミングが訪れているのかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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