バロンドールをフライング発表のFIFAが「技術ミス」と苦しい釈明 メッシとシャシッチはUEFA最優秀選手と慌てて公表

全世界に衝撃を与えたドタバタ劇

 ワールドカップ招致をめぐる汚職問題で高官が次々に逮捕されるなど激震の続くFIFA(国際サッカー連盟)が、世紀の凡ミスを犯してしまった。2015年度の年間最優秀選手に送られる“FIFAバロンドール”の発表は11日、スイス・チューリッヒのFIFA本部で行われるが、6日に公式サイト上で受賞者を発表してしまうというとんでもないアクシデントが起きた。世界中にフライング発表で波紋を広げる中、公式サイトは慌てて削除。技術ミスという苦しい釈明し、さらなる物議を醸している。

 世界中が注目する年間最優秀選手は意外な形で“発表”された。FIFA本部での授賞式5日前の時点で、公式サイトが男子はアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、女子は7月の女子ワールドカップ終了後に引退を発表した元ドイツ代表FWセリア・シャシッチの受賞を自ら暴露してしまった。

 ネット上で全世界に驚きを与える中、公式サイトはこの情報を削除するドタバタ劇。「送信における技術的な問題の影響でリオネル・メッシとセリア・シャシッチが2015年FIFAバロンドールの受賞者と公表されてしまった。実際には、彼らは2015年のUEFA最優秀選手賞、2015年のUEFA女子最優秀選手賞を獲得したものです。我々はミスに対する謝罪をいたします」と声明文を慌てて公表している。

 今回の情報漏洩が正式なものなら、昨年バルセロナの三冠達成の原動力となったメッシは通算5度目の受賞になる。女子の最終候補3人に残っていたなでしこジャパンMF宮間あやは初受賞のチャンスを逃したことになる。トラブル続きのFIFAだが、果たして5日後の正式発表ではどのような結果が待っているのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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