久保建英、“古巣”バルサ戦でゴール演出も2-5完敗 メッシ圧巻ハット…アウェー7戦全敗
カンプ・ノウでブーイングを浴びた久保、3戦連続フル出場でマジョルカ2点目の起点も3連敗
マジョルカの日本代表MF久保建英は現地時間7日、リーガ・エスパニョーラ第16節の敵地バルセロナ戦に5試合連続で先発出場。憧れの舞台カンプ・ノウで、下部組織時代を過ごした古巣との初対戦となったなか、王者の圧倒的な攻撃力に屈する形で2-5と敗れたものの、チャンスメーカーとして2点目の起点となるなど見せ場は作った。
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アウェー6連敗中のマジョルカが、王者バルセロナの本拠地カンプ・ノウに乗り込んだ注目の一戦で、久保はスペインメディアの予想通り5試合連続でスタメンに名を連ねた。2011年から15年までバルセロナ下部組織“ラ・マシア”に所属。クラブが18歳未満の外国籍選手獲得・登録の違反により、公式戦出場停止の処分を受けたため帰国を余儀なくされた久保にとっては、古巣との初対戦となった。
久保は4-4-2の右サイドハーフで先発。前半6分、敵陣右サイドのタッチライン際でボールを受けると、カンプ・ノウでブーイングが巻き起こった。その後も久保がボールを受けるたびに“標的”とされており、保有元である“宿敵”レアル・マドリードに奪い取られた選手として現地サポーターにも認識されている様子が窺えた。
その直後の同7分、マジョルカのCKがゴールラインを割ると、バルセロナのGKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが素早くゴールキック。このボールが裏に抜けるとFWアントワーヌ・グリーズマンが抜け出し、最後は冷静なチップキックでゴールネットを揺らし、バルセロナが幸先良く先制した。
いきなり1点を追う格好となったなか、久保は敵陣でボールを引き出し攻撃の起点になる。同8分には競り合いからファウルを誘発し相手DFセルジ・ロベルトにイエローカードが提示された。だが同17分、試合前に6度目のバロンドール受賞のセレモニーが行われたFWリオネル・メッシが、ペナルティーエリア手前から左足を一閃。華麗なゴラッソがゴール左隅に吸い込まれ、バルサがリードを2点に広げた。
同35分にマジョルカも、FWアンテ・ブディミルが一瞬の隙を突いてゴールを決め1-2とするも、同41分には再びメッシ、その2分後にはFWルイス・スアレスに技ありのヒールキック弾を叩き込まれ、1-4で前半を終えた。
試合は得点差が開いたことで、後半は立ち上がりからスローな展開に。そのなかで久保は後半19分、ゴールを演出してみせる。敵陣右サイドでパスを受けると、ドリブルで仕掛けながらオーバーラップしたDFフラン・ガメスにスルーパス。これをガメスがダイレクトで折り返すと、ブディミルが高い打点のヘディングシュートでこの日2点目のゴールを奪った。
しかし同38分、再びメッシにゴールを許し2-5。これでハットトリック達成となった“世界最高”の選手に、自らバロンドール受賞を祝う活躍を見せつけられた。
試合はこのまま終了。久保は3試合連続のフル出場を果たしたものの、マジョルカは今季のアウェーゲーム7戦全敗となり、3連敗となった。