闘莉王、現役生活で経験した「二つの喜ばしいこと」とは? 「もう一度あるかどうか…」

19年間のプロ生活での「誇り」 「全力で気合を売れてやってきたこと」

 タイトルを獲得するためには、目の前の一試合が大切だった。目の前の一試合に真剣に向き合ってきたからこそ、その先にタイトルがある。闘莉王のサッカー人生での「誇り」は自らの姿勢。どんなことがあっても、ピッチに立ち続けた信念だ。

「試合で一瞬も一秒も手を抜くことなく、全力で気合を入れてやってきたことが、すごく誇りに思います。時には頭が割れてでも、肉離れしても、鼻が折れてでも、ピッチに戻ろうとしたその気持ちは誇りに思います。あと、その全力の姿勢が生んでくれたのかは分かりませんが、たくさんの素晴らしい仲間に出会えたことも誇りに思います」

 今後は解説者などもしながら、ブラジルでもゆっくりとした時間を過ごすという。「まだ考えていないです。とりあえずブラジル帰ってたくさんビール飲んでたくさん肉を食べて、10キロぐらい太ってみなさんに少しでも笑ってもらえるような姿を見せられたら」。最後まで戦い続けた“闘将”は、静かにスパイクを脱ぎ、新たな人生をスタートさせる。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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