トッテナムのモウリーニョ新監督、“教え子”イブラヒモビッチ獲得を否定 「意味がない」
就任後、最初のCLを前にチームの戦力に自信「我々は何者も恐れない」
トットナムを率いるジョゼ・モウリーニョ監督は、元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチを獲得するという噂について「意味がない」と完全否定した。米スポーツ専門局「ESPN」が報じている。
モウリーニョ氏は、インテルとマンチェスター・ユナイテッドを指揮した時代にイブラヒモビッチと共闘。38歳となったカリスマストライカーは、米MLS(メジャリーグサッカー)のLAギャラクシーとの契約を更新しないことを発表し、その動向が注目されている。トットナムにも獲得の噂が浮上していたが、モウリーニョ氏は深いつながりを認めつつも、獲得の可能性はないと言い切った。
「私と彼の間には、単なるつながり以上のものがある。驚異的な選手であり、驚異的な人間だ。でも、(獲得の可能性は)ゼロだと断言しよう。我々にはイングランドで最高のストライカーがいる。ハリー・ケインがいるというのに、ズラタンのような特徴を持った選手を獲ることは意味がない」
不調に喘ぎ、マウリシオ・ポチェッティーノ監督を解任したトットナムだが、モウリーニョ新監督は、チームが十分な戦力を抱えていると感じているようだ。現地時間26日に行われるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のオリンピアコス戦に向けた会見で、「この選手たちがいれば、私はCLのどんな相手と戦うことも恐れることはない。まずは1次ラウンドを突破しないといけない。そこに集中する。優勝のチャンスがあるかを考えるのは、準々決勝に辿り着いてからだ。現時点では、そこからは遠い位置にいる」と語っている。
そして「私に時間を与えてくれ。私のアイデアを膨らませる時間が与えられれば、ヨーロッパのどの相手と戦うことも問題ではなくなる。我々は何者も恐れない」と、自信を見せた。前任のポチェッティーノ監督は、昨シーズンのCL決勝で敗れたショックがチームに影響したと語ったが、モウリーニョ監督はその考えも一蹴する。
「彼がそう言ったなら、ここで彼の考えを分かち合いたかったのだろう。リバプールを見ればいい。彼らは優勝を逃し、苛立ちを抱えたけれど、次のシーズンに再び決勝に勝ち上がり、優勝して見せたじゃないか」
モウリーニョ監督の率いるトットナムは、昨季のリバプールのように悔しさをバネにできるか。約1年ぶりに現場に戻った指揮官の真価が問われる。
(FOOTBALL ZONE編集部)