大混戦ブンデスリーガで“内弁慶”のフランクフルト 鎌田大地が語る上位進出のカギは?

フランクフルトは、アウェーでなかなか勝てない【写真:Getty Images】
フランクフルトは、アウェーでなかなか勝てない【写真:Getty Images】

ホーム戦績はリーグ1位も…アウェーではわずか1勝

 それにしてもフランクフルトは、アウェーでなかなか勝てない。ホームの戦績では今季ここまでリーグ全体で1位(4勝2分)で負けなしだ。だが、これがアウェーだとわずか1勝の16位。ここ数試合でも勝てる、あるいは引き分けで終われそうな試合で、不用意な失点や決定機を逸したりというシーンが目立ってしまっている。

「相手も勢いに乗って前から来て、押され気味のところで耐えきれないで失点しちゃったりだとか。ゼロで試合を進めていかないといけないと思いますけど、そういう部分で先に失点してしまったりだとかが多いのかなと思います」

 攻撃力が売りのチームではあるが、試合展開やシーズンにおける調子によっては引き分けでしっかりと終わらせる、あるいは少ない得点でも勝ち切るという戦い方も必要になってくる。

 一方でフランクフルトがシーズン最初から過密日程を戦っていることを忘れてはならない。この日対戦したフライブルクと比べて、この段階で10試合も公式戦の試合数が多いのだ。ここ18日間では6試合をこなしている。勝ち切れたほうがいいのはもちろんだが、11試合で勝ち点17の9位という成績は悪いものではない。

「今月が上位対決で難しい月だったので、ここからは下位というか、自分たちよりも順位が下のチームとあと6試合くらいやっていくので、上手く勝ち点を重ねていけばまた上位にも行ける。次はまた大事な月になるのかなと思います」

 鎌田はそう振り返り、代表中断期後に向けて気合いを入れる。来季のUEFAヨーロッパリーグ出場圏内となる6位ドルトムントまでの勝ち点差はわずかに「2」、UEFAチャンピオンズリーグ出場圏内の4位フライブルクまでは「4」差。混戦のブンデスリーガでは、まだまだいくらでも上位進出のとっかかりを作り出すことができるはずだ。

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(中野吉之伴 / Kichinosuke Nakano)



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中野吉之伴

なかの・きちのすけ/1977年生まれ。ドイツ・フライブルク在住のサッカー育成指導者。グラスルーツの育成エキスパートになるべく渡独し、ドイツサッカー協会公認A級ライセンス(UEFA-Aレベル)所得。SCフライブルクU-15で研修を積み、地域に密着したドイツのさまざまなサッカークラブで20年以上の育成・指導者キャリアを持つ。育成・指導者関連の記事を多数執筆するほか、ブンデスリーガをはじめ周辺諸国への現地取材を精力的に行っている。著書『ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする』(ナツメ社)、『世界王者ドイツ年代別トレーニングの教科書』(カンゼン)。

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