マンU伝説のウインガーが一刀両断 「ファン・ハールはプレミアの流儀を理解していない」

采配に疑問も解任論には同調せず

 哲学と規律を重んじる指揮官だが、今のユナイテッドにはフィールド上のリーダーが存在しないという。キャプテンのイングランド代表FWウェイン・ルーニーも、不調により精彩を欠いている。

 UEFAチャンピオンズリーグでプレミア勢唯一の敗退、リーグ戦では2部からの昇格組に連敗して公式戦6試合勝ち星なしなど、散々な成績となっているファン・ハール政権だが、カンチェルスキス氏はメディアの解任論の嵐には同調しなかった。

「彼には今季終了までチャンスを与えるべきだ。そこから決断すればいい。チェルシーはモウリーニョをクビにするという愚かな決断をすでに下している。マンチェスター・シティもまた、同じミスを犯そうとしているのだからね」

 昨季王者チェルシーは、契約期間を4年残したポルトガル人の名将を成績不振で解任し、フース・ヒディンク新監督を招聘。シティはマヌエル・ペジェグリーニ監督を今季限りで退任させ、バイエルン・ミュンヘンのペップ・グアルディオラ新監督の招聘に動いている。カンチェルスキス氏は少なくとも今季終了までは、プレミアの流儀を理解していないオランダの戦術家に”赤い悪魔”を託すべきだと主張していた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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