ACミランのインザーギ新監督 大敗のチームに「喝」もバロテッリに「及第点」

 新生ミランは、レギュラークラスがロシア代表DFアレクサンダル•コラロフと、フランス代表DFガエル•クリシー程度しか先発しなかった英プレミア王者相手に、よもやの大敗を喫してしまった。試合後、痩身の新監督は表情に憂鬱な影を走らせて言った。

「誰の目にも明らかなことだが、すべてのエリアで向上する必要がある。まだ始動して間もないし、昨季は8位で終わった。取り組むべきことが山ほどある。最初の10分はさほど悪くなかった。ポゼッションはできていたが、相手ボールの時の集中力が足りなかった」

 また、会見の席では、チームの修正点をこう語った。

「得点のチャンスをつくった後にゴールを決められたことが残念だ。ボールのないプレーにずる賢さが足りなかった。ボールを失った後はもっと機敏に反応しなければいけない。すぐに競争力を取り戻すために、われわれができることといえば、もっと練習するしかない。もう一度試合を見直して、選手全員には多くを要求することになる」

バロテッリに期待の声

 後半39分まで4-3-3システムの3トップの右でプレーした本田もこれまで以上の奮起が必要と指揮官が定義した選手の一員であることは間違いない。ただし、厳しい口調を続けたピッポだったが、一人の選手だけは名指しで賛辞を贈った。

「バロテッリはいい試合を見せてくれた。彼は月曜日に合流したばかりだが、多くを期待している。45分プレーできる準備はできている。着実に彼のフィットネスを高めたい」

 新監督は、今季初の実戦となったバロテッリは例外だったとし、かつて所属した古巣相手に見せたパフォーマンスには一定以上の評価を下していた。

【了】

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