浦和、“完全アウェー”のACL決勝初戦で0-1敗戦 終始劣勢も最少失点…第2戦の逆転へ望み

浦和が敵地でアル・ヒラルに0-1で敗れた【写真:AP】
浦和が敵地でアル・ヒラルに0-1で敗れた【写真:AP】

2年ぶり3回目の優勝を狙う浦和 アル・ヒラル相手に序盤からリズムつかめず後半に決勝点を献上

 浦和レッズが2年ぶり3回目のアジア王者を目指すAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝第1戦、敵地でのアル・ヒラル(サウジアラビア)戦は、後半に決勝ゴールを奪われ0-1で敗れた。

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 2年前のリターンマッチとなった対戦カードとなったなか、浦和はこれまでゴールを守り続けてきたGK西川周作が累積警告により出場停止。これがACLデビューとなるGK福島春樹が入った。ほぼベストの布陣を組んだ浦和に対し、アル・ヒラルは前線に元フランス代表FWバフェティンビ・ゴミスと元イタリア代表FWセバスティアン・ジョビンコを据えた。

 浦和は立ち上がりから慎重に入り、自陣でブロックを形成して試合を進めた。そのなかで迎えたピンチは前半14分、中盤で相手のパスミスをカットしたMF青木拓矢がパスの相手を探してしまったところでボールを奪われ、一気のショートカウンター。右サイドからのラストパスをゴール正面でジョビンコに狙われたが、DF鈴木大輔がシュートを足に当てて事なきを得た。

 逆に浦和は同17分、自陣から左サイドにつなぐとFWファブリシオがサイドを突破。マイナスのラストパスをMF関根貴大が狙ったが、シュートの当たりが悪くチャンスをものにすることができなかった。浦和はボール保持率こそ圧倒的にアル・ヒラルに譲ったものの、シュートまで持ち込まれる回数はそれほど多くない展開で試合を進めた。

 そのなかで迎えた同29分、浦和はコーナーキックをクリアされたところからカウンターを受け、右サイドからのラストパスにフリーでジョビンコに合わせられた。距離を詰めた福島も触れなかったシュートだったが、必死に戻った青木がゴールライン上でクリア。さらに同33分にはコーナーキックからペルー代表MFアンドレ・カリージョに放たれたヘディングシュートを福島がスーパーセーブ。立て続けに決定機を防いだ。

 浦和はこのまま前半を無失点でしのぎ切り、0-0でハーフタイムを迎えた。

 後半に入っても浦和は自陣で耐える展開が続いた。そのなかで同15分、前半から苦しんでいた浦和の左サイド側から突破を許すと、駆け上がったDFモハンメド・アルブライクによるストレート系の速いクロスをカリージョにヘディングで押し込まれ、ついに失点を喫した。

 なかなか反撃に出られない浦和は同27分、パスワークで切り崩されて最後は福島もパスでかわされてゴールネットを揺らされたが、ギリギリのオフサイドという判定で事なきを得た。浦和の大槻毅監督が最初に行った交代は同30分、MF長澤和輝に代えてFW杉本健勇を投入して前線にポイントを作ることだった。

 しかし、浦和はなかなか敵陣でゲームを進めることができず、複数失点で第2戦の条件を厳しくすることを避けた感のある試合展開のまま、0-1で初戦を落とした。

 中東に乗り込んだゲームでは敗戦となりアウェーゴールを奪うことにも失敗した浦和だが、第2戦に残された優勝の条件は1-0で勝利して延長戦に持ち込むか、2点差以上の勝利を得ること。完全アウェーの環境のなかで十分に現実的な条件を残したと言える浦和は、24日に埼玉スタジアムで迎える第2戦にすべてをかける。

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