バイエルン、“不満”ミュラーと来夏に契約延長か 会長「クラブの重要な一部であり続ける」
出場機会は激減も…ミュラー「僕は移籍しない」
バイエルンに所属する元ドイツ代表FWトーマス・ミュラーにとって、難しい時期が続いている。ヨアヒム・レーブ監督に、ドイツ代表に招集されない旨を伝えられたアタッカーは、所属するバイエルンでも出場機会が減っている。英衛星放送「スカイ」のドイツ版は、不満を抱えるミュラーについて、バイエルンは1月の移籍市場で放出せず、夏には新契約をオファーする見込みだと伝えている。
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ドイツでは、複数のメディアがミュラーについてバイエルンを退団したがっていると報じた。だが、これは誇張されたものであるようだ。ドイツ紙「キッカー」に対し、ミュラーは「メディアはここ数日で乱暴に推測している」「僕は移籍しない」と、ポジションを争う姿勢を見せている。
それでも、ブラジル代表MFフェリペ・コウチーニョの加入を受け、出場時間が減っていることに不満を感じているのは間違いないだろう。30歳のミュラーは、今季公式戦10試合の出場にとどまっており、その半分近くは途中出場だ。
「スカイ」ドイツ版によると、ミュラーはクラブのリーダーの1人であると同時に、10番のポジション、ストライカーそしてアウトサイドの三つのポジションをこなすバックアップとして、代役が利かない存在。バイエルンに放出の考えはないという。むしろバイエルンは2021年6月で満了する彼の契約を来夏にも延長したい考えを持っているようだ。
バイエルンのカール=ハインツ・ルンメニゲCEOは、ドイツ紙「ウェルト」日曜版でミュラーの移籍について「想像ができない」として、「トーマスとバイエルンの関係は、まったく損なわれていない。彼はクラブの重要な一部であり続ける」と語っている。
ルンメニゲ氏は、「むしろ満足してベンチに座っているようなら、彼は間違ったクラブにいるということだ。彼の(不満に思う)反応は私たちが望むものだし、状況と真摯に向き合わないといけない。彼はそれを完璧にやっているよ」と、改めてミュラーへの高い評価を口にした。
いずれにせよ、選手として厳しい立場に置かれているミュラー。見事鬱憤を晴らし、出場機会を勝ち取ることができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)