浦和、終了間際の劇的PKでドローも公式戦10戦未勝利 一時逆転の鳥栖は逃げ切れず

公式戦10戦未勝利の浦和【写真:高橋学】
公式戦10戦未勝利の浦和【写真:高橋学】

浦和が前半2ゴール、鳥栖が後半3連続ゴールで逆転も終了間際にPK

 J1残留をかけた大一番は二転三転したゲームの結果、痛み分けに終わった。28日のJ1第27節で浦和をホームに迎え撃った鳥栖は、前半に2失点するも後半の3得点で3-2と一時逆転。しかし、後半アディショナルタイムのPKで浦和が追いついて3-3の引き分けに終わった。

 試合前の時点で、勝ち点31で15位の浦和と同27で16位の鳥栖によるJ1残留争いの天王山とも言える直接対決になった。浦和は負傷を抱えながらもプレーを続けてここまでリーグ11得点のエースFW興梠慎三が、遠征には帯同したものの当日の判断で登録メンバーから外れた。1トップにはFW武藤雄樹が起用され、FWファブリシオとMF長澤和輝の2シャドーになった。

 そのエースを欠いた浦和は個の能力の連続で先制点を奪った。前半7分、GK西川周作から右サイドに出たフィードをMF橋岡大樹がヘディングで競り勝って中央に浮き球を送ると、ファブリシオも空中戦に競り勝ってボールをゴール前へ。すると武藤が左足側に持ちだして相手を外し、そのままニアサイドにシュートを決めた。エース不在の危機に武藤が期待に応え、今季リーグ戦初ゴールで先制した。

 試合は全体的に鳥栖がボール保持率を高めて後ろから組み立て、浦和が自陣で受ける時間が長くなった。そのなかで浦和は時に繰り出したカウンターでセットプレーを奪う流れを続けると、同29分には敵陣でのセットプレーの流れからDF鈴木大輔が中央で相手ボールをカット。右サイドの橋岡に展開すると、そのクロスに走り込んだ長澤が体を回転させながらの“低空バイシクルキック”で2-0とリードを広げる一撃を決めた。

 鳥栖は後半から空中戦の強さに定評のあるFW豊田陽平を前線に投入し、FW金崎夢生と2トップを組ませた。前半以上に鳥栖がボール保持率を高め、浦和のカウンターも人数が掛けられない散発的なものになった。

 すると後半24分、鳥栖はペナルティーエリアすぐ外の右45度付近でフリーキックを獲得。中央に高さのある選手が揃うなかで、浦和の壁は高さのない3枚。それを見たMF原川力は右足で壁の上を超えて落ちるボールを直接ニアサイドに蹴り込み、鳥栖が1-2と1点差に迫った。

 得点で一気に勢いを増して試合終了間際のような猛攻を見せる鳥栖は同29分、セットプレーの二次攻撃から中央へのクロスを豊田が胸で落とすと、そのボールを金崎が蹴り込んでゴール。わずか5分でビハインドを跳ね返して試合を振り出しに戻した。

 勢いの止まらない鳥栖は同37分、途中出場のMF安傭佑が右サイド深くのペナルティーエリア内まで進出すると、マイナスのラストパスをMFイサック・クエンカが押し込んで遂に3-2と逆転した。

 その後は浦和が反撃を見せる時間帯となり、長身DFも前線に上げてパワープレーを敢行。するとアディショナルタイム4分にゴール前の混戦で浦和にPKが与えられた。これを途中出場のFW杉本健勇が蹴り込み、土壇場で3-3の同点。辛うじて勝ち点1を拾うも公式戦10戦未勝利となった。一方、鳥栖は浦和との勝ち点差を詰めることができず、勝ち点4差のままとなった。

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