10年前に「新たなメッシ」と期待された男の今 衝撃の“転落人生”にスペイン紙が注目
18歳にしてバルサのトップチームでデビューしたアスリンは現在東欧ルーマニアへ
現在のサッカー界では10代にして活躍すれば、超新星として注目を大きく浴びることになる。そのなかには数多くの“消えた天才”がいるが、かつてバルセロナで「新たなるメッシ」として期待された男の10年後について、スペイン紙「マルカ」が紹介している。
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「ガイ・アスリン」という選手名を聞いて覚えがあるならば、相当なフリークだろう。イスラエル出身のアスリンは10代前半にしてバルサが誇る下部組織「ラ・マシア」の門をたたき、着実にカテゴリーを昇格していった。2007-08シーズンに所属したバルサBでは当時チームを率いていたジョゼップ・グアルディオラ監督(現マンチェスター・シティ監督)の下で力を発揮して、22試合10ゴールの活躍を見せた。
翌シーズンにはグアルディオラ監督がトップチーム監督に昇格したことで、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)で18歳にして公式戦デビューを飾るなど、順調なキャリアを歩む。その将来性には当時からエースだったアルゼンチン代表FWリオネル・メッシと比較して「新たなるメッシ」との評価もあったほどだ。
ただし2010年にマンチェスター・シティへと移籍して以降、その足跡は暗転する。1年半の間で公式戦出場を果たせないまま、ブライトンへのレンタル移籍を経て契約解除に。その後はスペインのラシン・サンタンデールに加入して27試合3ゴール2アシストをマーク。しかし、その後のグラナダ、エルクレスでもパッとした成績を残せず、2014-15シーズンには日本代表MF久保建英が現在所属するマジョルカにも籍を置いた時期もあったが、6試合のみの出場に終わった。
生まれ故郷であるイスラエルの名門ハポエル・テル・アビブ、スペインのサバデルなどを渡り歩いたガスリン。そんな彼が今季たどりついたのは、東欧のルーマニアだった。ストゥデンツェスク・ヤシというクラブと契約を交わしたと同紙は伝えている。
バルサで嘱望された逸材が10年後、ルーマニアの小さなクラブと契約する――。そんな未来を想像したファンは多くないだろう。それだけに今回のアスリンのニュースは、フットボールの世界が厳しい現実であることを象徴している。