第5節ヘタフェ戦の前半途中から出場、ビハインドのなかで正確なクロスからゴール演出

　マジョルカの日本代表MF久保建英は、現地時間22日のリーガ・エスパニョーラ第5節ヘタフェ戦（2-4）で前半19分から途中出場し、公式戦初アシストをマークした。スペイン紙「AS」は、「なんて左足を持っているんだ！」「このキックに見る異質性」と日本人アタッカーの絶妙アシストを絶賛している。

　久保はベンチスタートとなり、チームは前半7分に相手のセットプレーからオウンゴールで失点。さらに前半14分にガーナ代表DFアブドゥル・ラーマン・ババ、その3分後にはスペイン人MFサルバ・セビルが接触プレーで負傷。この緊急事態を受けて、ビセンテ・モレノ監督はガーナ代表DFルーマー・アグベニューとともに久保の投入を決断した。

　劣勢が続いたマジョルカは失点を重ねたなか、0-3で迎えた後半25分に久保が魅せる。右サイドから仕掛け、左足でゴール前にピンポイントの正確なクロスを供給。絶妙な軌道のパスを中央に届けると、クロアチア人FWアンテ・ブディミルがヘディングシュートで流し込んで1点を返した。

　後半32分にもブディミルがゴールを決めて1点差に詰め寄ったマジョルカだが、終盤に失点し、最終的に2-4と敗戦。第5節を終えて3敗目を喫したマジョルカは、20チーム中17位と苦戦が続いている。

　そんなチームのなかでブディミルとともに結果を残した久保に対して、スペイン紙「AS」は一定の評価を下しており、「このキックに見る異質性：久保の初アシスト」と言及。「日本人はサブだったが、前半途中にフィールドに入った。素晴らしいゲームは見せられなかったが、彼個人は左足で素晴らしいクオリティーを見せた」と伝えている。さらに同紙公式ツイッターでは、アシストのキックをした瞬間の写真を添えて「なんて左足をこの日本人は持っているんだ！」と称えている。

　リーグ戦3試合連続で途中出場中の久保は1アシストとアピールし、チーム内で着実に存在感を高めているようだ。